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被害者は悪くない

京都教育大学の性暴力事件について、思っていることを書こうと思う。

介抱するといって、大勢いる部屋から連れ出し、居酒屋の空き室に連れ込み、店員が入って来れないよう戸を塞ぐなど、どう考えても、計画的で悪質な犯行だ。常習性も感じられる。
店員が異変に気付き、部屋に入ったとき、ぐったりした被害女性の他に、男子学生数人がおり、あわてて逃げたという。
抵抗できないほど酒を飲んだ方が悪い、被害者は傷ついていなかった、と参加していた男子学生が加害者を庇っている書き込み等をいくつも見て、怒りに身体が震えた。

加害者が上級生で、被害者は下級生だ。ましてお酒を飲むのに慣れている年齢でもない。通常に考えて、無理に飲ませるほうが悪い。
まさかそんな恐ろしいことを計画しているなんて知らない限り、断固拒否するということは難しいのではないだろうか。しかも加害者は体育科だという。
別に体育会をバカにするわけではないが、多くの体育会系の部活等で、いまだに、先輩が後輩に酒をすすめて飲ませ、後輩は飲むのが当たり前とされているのが現実だ。

多くの性犯罪被害者の話を聞いて、共通していると思うのは、加害者はとても計画的で用意周到だということだ。
そして慣れている。おそらく今回も初めてではないだろう。
どう言えば、どうすれば、被害者が自分たちの策略どおりにできるのか、加害者たちはとてもよくわかっているのだ。


被害者の「落ち度」を責め立てている人たちは、先輩なり、上司なり、取引先なり、無理にお酒を強要され、しかたなく飲んだことはないのだろうか。
自分の適量を超えて失敗したことは、絶対に、一度もないのだろうか。

これが現実なのだ。窃盗や泥棒では、鍵をかけるのを忘れていても、被害者はあくまでかわいそうな被害者であり、悪いのは加害者だと当たり前に思われる。
だが、このことを見てわかるように、性犯罪では、女性の「落ち度」を責めたてられるのが現実だ。

女性はお酒を飲んではいけないのか。
私くらいの年になれば、のらりくらりとかわすか、飲んでいるふりをするか、あるいはお手洗いに逃げるか等の処世術も身に付いていく。周囲も、それを見逃してくれるくらいの度量というか人生経験を積んでいる。だがそれは、ある程度人間関係が希薄だからできることでもある。そしてそれでも、難しい場合もある。
学生で、狭いコミュニティで、酒の席で、雰囲気を壊してもいいくらいの覚悟で断固拒否するというのは、加害者が何を企んでいるか知らない限り、無理だ。

女性は、飲み会に一切出るなというのだろうか。男性に話しかけられても無視しろと言うのか。
誰にお酒をすすめられても、一滴も飲むなというのか。断っても断っても、飲まざるをえないことがあるのは知っているだろう。
いったいどういうふうに振舞えば、落ち度がなかったと言えるのか、ぜひ教えてもらいたいと思う。

抵抗できない状態の女性に性行為を強いること自体が、女性の人権を無視した、尊厳を踏みにじる行為だ。
自分の同意なく、性行為を強いられるということは、自分の体、心がモノ扱いされているということだ。自分の体なのに、自分の意思は無視され、他人の思うがままにされているということだ。
それが、どれだけダメージを与えるものなのか、わかっていなさすぎる。いや、わかろうとする気さえない人が多すぎるのだと思った。
悲しいが、これが現実だ。改めて、どれだけ性犯罪が世間に理解されていないのか、痛感した。

男性の皆さんに、考えてみてほしい。あなたが酔っているとき、とても腕力の強い身体の大きな男性に、無理やり服を脱がされたとしよう。
そして性行為を強いられたとしよう。それで、あなたは、絶対に傷つかないと言えるだろうか。
その後、人が駆けつけてきたとき、僕はひどい目にあいました、と、すぐに泣きながら打ち明けられるだろうか。
泣くこともできないほど、呆然とし、自分の身に起きたことを受けとめられないほど傷ついているかもしれないとは思わないのだろうか。
もしくは、混乱し傷ついていても、自分の身に起きたことを知られることを恐れて、必死で平静を装い、なんでもないふりをして、その場を離れるということは絶対にしないと言えるのだろうか。

被害者が傷ついていない、なんてよく言えるものだ。

傷ついていなければ、家族に相談したりしない。学校側に相談したりしない。
被害者は、きっと学校で加害者たちと顔を合わせるのが怖かったに違いない。退学等にしてほしいと要望していたのではないだろうか。
しかし、それにすぐ応じず、捜査のプロでもない学校側が加害者から事情をきき、関係者の主張が異なっているから事実関係の確認がどうのこうのとか。
学校として事情を把握しようとしたのはわかる。だが、自分たちの力量を超えているとは思わなかったのか。まず、犯罪行為との認識があれば、すぐ警察に通報するべきだ。
警察でも何でもない相手に、加害者が自分の罪を認めるわけがない。なんとかごまかそうとするのが常だ。それすら考えが及ばなかったのか。
それとも、学校の名に傷がつくのを恐れて、加害者側の言い分を通そうとしたのだろうか。
すぐに対応してくれず、被害者がどれだけ傷ついたことか。事件が起きたのは2月だという。
学校側が、あくまで保身のため、加害者を庇い、不祥事をもみ消そうとしているのを知り、被害を受けた自分を守ってくれない現実を知り、どれだけ、悲しかっただろうか。
そして、逮捕されるまで、どれほどの不安、精神的苦痛を抱えて過ごしていただろうか。
逮捕された今でも、これから先どうなるのか、とても不安で苦しい思いをしているのではないだろうか。
彼女が受けた苦痛を思うと、辛くてたまらない。


どうか、お願いです。
傷ついている被害者の方を、これ以上、苦しめないでください。追い詰めないでください。
悪いのは、全て加害者です。被害者は好んで被害に遭ったわけではありません。全ての責任は、加害者にあります。

被害者は、何も悪くありません。どうかそのことを、考えてください。



7/11追記
京都教育大学の事件を検索しこちらへ来られた方へ。
集団準強姦罪の悲しく厳しい現実をこちらのエントリの最後に書きましたので、どうかご覧ください。



ぜひこちらのサイトもご覧ください。
※参考サイト  
裁判員制度における性暴力事件を考える 

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    性被害にあって十数年たちます。
    刑事裁判経験者です。

    二次被害三次被害等、過酷な経験をし、性被害の後遺症もところどころありますが、それでも、わたしは生きています。今は、生きていてよかったと思います。

    だから、同じ被害にあったあなたたちに伝えたい。
    あなたは何も悪くない。どんな事情があったにしろ、あなたは悪くないのです。どんな特殊性があったにしろ、望みを捨てないでほしいのです。

    悪いのは加害者であり、無理解な社会です。あなたは、何も変わってなどいない。とても素敵なところをいっぱいもっている、素敵な人のままなのだから。


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